MESSAGE ライデン国立古代博物館
メッセージ

ウィム・ウェイランド ライデン国立古代博物館館長
ウィム・ウェイランド
ライデン国立古代博物館館長

このたび、ライデン国立古代博物館と日本との コラボレーションにより「ライデン国立古代博 物館所蔵 古代エジプト展」が開催されることを大変嬉しく思います。 本展は、エジプトの遺跡にまつわる歴史的な発見と、現地での発掘調査やCTスキャンなど最新のさまざまな研究を通して、古代エジプト文化の新たな知見を紹介する展覧会です。 200年以上にわたり収集されてきた当館のコレクションから、10数点の棺や5体の人間のミイラ、8体の動物のミイラなどが出品され、日本国内8会場で開催されます。

展覧会では、今回出品される約250点の遺物を通して、18世紀の探検家たちによる最初の発見や、ナポレオンの時代の学者たちが行なった碑文や壁画などの調査、19世紀に撮影された初期の写真、そして近年の最新技術までの一連の流れが紹介されます。 特に、本展のために新たに行なわれた3体の人間のミイラと1体の動物のミイラのCTスキャンの解析データは、ミイラの覆いをデジタル的にはがし、その中がどのようになっているのかを、来場者の皆さんにご覧いただけることでしょう。

本展は2020年4月にはじまり、最終の第8会場は2022年2月に閉幕予定です。 本展が成功裡に開催され、日本全国の皆さんにライデン国立古代博物館の古代エジプト・コレクションを楽しくご覧いただけることを願っております。

本展監修者メッセージ

中野 智章 中部大学教授
中野 智章
中部大学教授

このたび、ライデン国立古代博物館のエジプト展に監修者として携わらせて頂くことを非常に光栄に思います。
展覧会担当のハネケ・キク博士、エジプト担当学芸員のララ・ヴァイス博士、そして館長のウィム・ウェイランド博士をはじめとするスタッフの皆さまとは、ライデンで、京都で、オックスフォードで、そして連日の電子メールのやり取りの中で展覧会の準備を進めて参りました。個人的にも、同博物館の展覧会が初めて日本で開催されたのは奇しくも自身が大学に入学した年で、世界的に知られる素晴らしいコレクションに目を見張ったことや、学芸部長(当時)のハンス・シュナイダー博士に拙い英語で話しかけたことをよく覚えております。

本展覧会では、古代エジプト文明がどのように発見され、認識されているのか、そして現在どういったことが分かりつつあるのか、といった点に注目し、これまでとは異なる趣向で珠玉の作品をご紹介します。調査の様子や最先端の科学技術を用いた研究、そして世界初公開となる、未知の人形を持つミイラのCTスキャン画像など、盛りだくさんの内容です。
是非会場に足をお運び頂き、数千年前の古代エジプト文明の世界を間近に感じて頂ければ幸いです。