STRUCTURE 展示構成

エジプトを探検する

古代エジプト文明の遺跡や遺物がヨーロッパ世界に広く知られたきっかけは、18世紀の末にナポレオンがエジプトへ遠征し、同行した調査団が著名な『エジプト誌』を出版したことによってでした。

本章では、象形文字を解読したジャン=フランソワ・シャンポリオン、その友人であったイッポリト・ロゼリーニ、そして今なお参照されるカール・リヒャルト・レプシウスの業績などを、ヨーロッパの旅行者や調査団による遺跡のスケッチなどを通じて紹介します。 そして最先端の研究や調査で知られるライデン国立古代博物館が現在行っているサッカラ遺跡での発掘調査の様子を、出土品や調査の記録、映像などを用いて展示します。


「ギザの大スフィンクス」 1698年(縦29cm、横39.5cm) 「ギザの大スフィンクス」 1698年(縦29cm、横39.5cm)
「ギザの大スフィンクス」 1698年(縦29cm、横39.5cm)

ロゼリーニのリトグラフ

「敵を討つラメセス2世」1832-34年(縦54cm、横75cm)
「敵を討つラメセス2世」
1832-34年(縦54cm、横75cm)

象形文字を解読したシャンポリオンとその友ロゼリーニは、2人が主導したエジプトでの調査成果を、1832年から1834年にかけて『エジプトとヌビアの記念物』という、手彩色のリトグラフを収めた大部の書籍として出版しました。
この図版は、エジプト最南端のアブ・シンベル大神殿にある、第19王朝の王ラメセス2世が異国の敵を倒す場面を描いたものです。

ツタンカーメン王墓の発見

「ツタンカーメン王の倚像」新王国時代(高さ67cm、幅33cm、奥行54cm)
「ツタンカーメン王の倚像」新王国時代(高さ67cm、幅33cm、奥行54cm)

シャンポリオンによる象形文字の解読からちょうど100年目にあたる1922年には、ルクソール西岸の王家の谷でイギリスのハワード・カーターが少年王ツタンカーメンの墓を発見しました。王墓はほぼ未盗掘の状態で、4つの部屋からは黄金のマスクを含む5000点もの豪華な副葬品が出土し、世界中に大きな衝撃を与えました。

サッカラでの発掘調査

サッカラは政治と宗教の両面において最も重要な町であったメンフィスの墓地遺跡です。古王国時代の初めにジョセル王の階段ピラミッド複合体が造られ、以降多くのピラミッドや無数の貴族墓が建造されました。
ライデン国立古代博物館は、ツタンカーメン王の治世で高官を務めていた人びとの墓域を1970年代から調査し、多くの成果を挙げています。

「ホルミンの供養像」 新王国時代(高さ125cm、幅53cm、奥行68cm)
「ホルミンの供養像」
新王国時代(高さ125cm、幅53cm、奥行68cm)
「パゲルゲルのナオス形石碑」 新王国時代(高さ55cm、幅27.9cm、厚さ11cm)
「パゲルゲルのナオス形石碑」
新王国時代(高さ55cm、幅27.9cm、厚さ11cm)
「王の書記パウティのピラミディオン」 新王国時代(高さ47cm、幅47cm、奥行47cm)
「王の書記パウティのピラミディオン」
新王国時代(高さ47cm、幅47cm、奥行47cm)